こんにちは! バイオリン担当のM.Tです。
あるこ発足からちょうど8年が経過しました。
当時の私は「いつかアマチュアのオーケストラに入りたい」という思いはあったものの、バイオリンを始めてまだ数年で、コンチェルトや難曲を易々と弾けるようになるには膨大な時間が必要だと思っていました。
なので、オケの夢は「老後の楽しみ」くらいの、ものすごく気の長い、漠然としたものでした。
そんな時に、あるこ(当時は弦楽教室)の募集を知りました。
練習場所への通いやすさや、毎回ホールで音が出せること、指導の先生がいらっしゃること、会費が明確なこと、など、自分が入りたい団体の条件にも一致。できたてホカホカのアンサンブルという気安さもありました。
今、入っておかないと、これ以上しっくりとくる条件は二度とないかもしれない。かくして「老後の楽しみ」的な数十年計画は、あっさりと現実のものになったのでした。
入団前は、「アレとコレを克服しておかないとアンサンブルで通用しないのではないか」とか「練習日の木曜は忙しくて参加できるか」とか、色々な心配をしましたが、大抵のことはどうにかなっています。
上手な方との差に呆然とすることもありますが、それも自分がどうしたら伸びていけるのかを知るいいきっかけになります。新しいことを任せて成長させてくださる、あるこの皆さんの懐の深さにも感謝です。
演奏前、洞窟のように暗い舞台袖で、皆で息をひそめて出番を待ちます。夜明けの光を仰ぐように眩しい舞台に進み出ると、視界いっぱいに広がる客席。
調弦で各楽器の音が揃っていき、厳かな空気の中ではじまりを待ちます。指揮の先生の息使いとひと振りで、音が流れ出します。
気持ちや息や様々なものがぴたりと合い、大きな生物のようにひとつの方向を目指して音楽が流れていく時の高揚感。
お客様の長い長い拍手とブラボーの掛け声。
憧れていた夢の中に、いえ、それ以上の夢の中に、今、身を置いていることに気づきます。
自分の生活に音楽があってよかった。そう思う瞬間です。
もし、あるこに興味を持ってくださっていて、でも、何かの理由で入団を迷われているようでしたら、思いきって入ってみませんか? もしかしたら、ご自身の中で思いがけない広がりを見せたり、かけがえのない趣味になったり、そういうこともあるかもしれません。
よかったら一緒に楽しく演奏しませんか?